pythonのカレントディレクトリと.pyファイルを読み込む方法

2022年5月29日プログラミング

 

これまで、pythonのインストール方法と、モジュールのインストール・インポートについて説明してきました。

このページでは、pythonのカレントディレクトリとプログラムファイルの読み込ませ方について説明します。

 

pythonでプログラムを実行する方法として、pythonウィンドウに直接プログラムを打ち込んでいく方法をpythonの始め方のページで説明しました。

ただ、下のプログラムのようにプログラムが長くなってくると、この方法では限界があります。


import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt

point=[-0.75,0]
length=2.7

thresh=2
roop=100
cut=0.001*length

remin=point[0]-length*0.5
remax=point[0]+length*0.5
immin=-point[1]-length*0.5
immax=-point[1]+length*0.5
aximmin=point[1]-length*0.5
aximmax=point[1]+length*0.5

re=np.arange(remin,remax,cut)
im=np.arange(immin,immax,cut)

M=len(re)
N=len(im)

F=np.zeros((N,M))

d=1j
for m in range(M):
	for n in range(N):
		z=0+0*d
		c=re[m]+im[n]*d
		F[n,m]=roop
		for k in range(roop):
			z=z**2+c
			if abs(z)>thresh:
				F[n,m]=k
				break

plt.imshow(F,extent=[remin,remax,aximmin,aximmax],cmap=plt.get_cmap("bone"))
plt.axis("tight")

plt.show()

一行一行コンソールに打ち込んでいこうとすると、どこかで間違える可能性がありますし、間違えると最悪の場合、最初からやり直しになってしまいます。

 

長いプログラムの場合、予めどこかに全文を作っておき、それをpythonに一気に読み込ませて実行する方法が便利です。

これからその方法を説明していきます。

 

まず、pythonのカレントディレクトリを探しましょう。

 

カレントディレクトリというのは、pythonが作業をしているフォルダのことです。

読み込ませたいプログラムファイルはこのカレントディレクトリに置かないと、pythonが読み込んでくれません。

 

カレントディレクトリに置かないとファイルが読み込めないというのは不便ですが、好きなフォルダに置いたプログラムファイルを読み込ませる方法もあります。

このページでは説明しませんが、任意のフォルダをデフォルトのカレントディレクトリにする方法や、そのフォルダにPATHを通してファイルの読み込みができるようにするという方法もあります。

 

カレントディレクトリの探し方ですが、pythonで「import os」と入力し、次に「os.getcwd()」と入力します。

すると、上の画像のように「C:\\Users\\admin80」がカレントディレクトリだと表示されました。

このadmin80というフォルダにプログラムファイルを置きます。

 

カレントディレクトリが分かったところで、読み込ませるプログラムを用意します。

admin80というフォルダの中でテキストファイルを新規作成します。

 

このテキストファイルの名前を変更し、「test.py」という名前にします。

その際、下の画像のように警告が出る場合がありますが、はいを選択します。

test.pyファイルができました。

これを開き、以下のプログラムを入力します。

a=0
for m in range(10):
	a=a+m
print(a)

下の画像のようになります。

 

では、pythonで読み込ませてみましょう。

pythonを開き、「import test」と入力します。

45という結果が出てきました。 

先程のプログラムは、1から10までを足し合わせて結果を表示するというプログラムです。

 

問題なくプログラムを読み込ませることができたようです。